2026年1月12日(月・祝)1月の法話と瞑想の会2026 『ありがとう』と『すみません』〜合掌の心
英国アマラーワティー僧院のアチャン・ニャーナラトー師とオンラインでつながり、月例の「法話と瞑想の会」を開催します。 今回のテーマは「『ありがとう』と『すみません』〜合掌の心」です。 師のメッセージをお読みのうえ、テーマに関する思いや質問、師へのご挨拶などありましたら、申し込み時のアンケートにお書きください。
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アチャン・ニャーナラトー師からのメッセージ
「ありがとう」と「すみません」〜合掌の心
このメッセージを書いている12月末の今、こちら英国の僧院では、1月から3月までのウィンター・リトリート(冬安居とでも呼べるでしょうか)の直前の準備期間で、片付け、引き継ぎなどが行われています。
緯度が高いので午後4時までに日没となりますが、冬至も過ぎ、これから少しずつですが日が長くなっていくことになります。木々もすっかり葉を落とし、冷たい空気、風もある中、冬独特の静寂が、僧院やまわりの野山に広がっています。
2025年の1年間、皆さんとのたいへん豊かなありがたい時間に恵まれたこと、あらためて感謝申し上げます。
2026年もよろしくお願いいたします。
これからも、皆さんとともに、丁寧に大切に、本当の幸せとは何かを学んでいけたらと願っています。
「新年の寄せ書き」の欄も用意いただきました。
来し方を振り返ったり、現在やこれからについて、あらためて自覚的に言葉にしてみる機会ととらえていただければと考えています。あるいは、新しい年の思いに淡々とふれる機会ということもできるでしょう。
ただ、新しい年にあたって希望、誓い、計画などが多く語られる中、そういうこと自体が辛いという方も少なからずいらっしゃると思います。困難、痛み、苦渋、また混乱といった経験がきびしくて、「新年を祝う」などの言葉にむしろ疎外感を覚えてしまう状況の方のあることも忘れてはいけない事実だと思います。
さて、今回のテーマは、「ありがとう」と「すみません」〜合掌の心、です。
合掌は「ありがとう」と「すみません」の合わさること、とは松原泰道先生のお言葉で、機会あるごとに引用させていただいています。
いろいろな出来事、出会いが、私たちにはあるわけですが、この合掌の心を、心のどこかにおいて、暮らしていきたい、学んでいきたい、そのように思います。
そこにある、柔らかさ、謙虚さ、慈しみ、静かな平和なあり方を、大切に、忘れずにいたい。合掌という尊い形を思い出し、ふれ、実際に手を合わせてみる。ひとり静かに手を合わせてみることで、その形によって立ち返る心の置き場所、そしてそこから育まれていくものがある、そんな風に思っています。
「ありがとう」という感謝の心は、今ある縁である、もの、人、ことの大切さ、それらが決して当たり前なものではなく、私たちを一瞬一瞬、日々支えてくれている尊いものであることに、あらためて心を寄り添わせる心です。
それは「感謝するべきだ」「感謝しなかったり感謝できないのは間違いだ」と決めつけ、押さえつけ追い込むものではなく、この今に丁寧に立ち止まり、その尊さをゆっくりとふれ、慈しむ心で出会うことなのだと思います。
そして、合掌でそこに合わされる「すみません」もまた、命、存在のつながり、お互いがさまざまな形で影響しあっていることの理解に基づく心だと思っています。
その影響は、意図したあり方だけでなく、知らないあり方や知り得ないあり方でも起こっているのだと思います。大切にしたり、その反対に傷つけたり——それらは、意図したもとでのこともあれば、知らないうちに、あるいは思いもよらないあり方、全く知らない中で私たちの考えや限られた力を超えての出来事であったりします。
この世界には、多くのことがあり、私たちもまわりの物事も全てが完璧ではないことを知る時、そして、私たちがそこにいて、影響を受けたり与えたりし合い、傷つけたり奪ったりしたりすることが避けられないことを、正しく理解する時、この「すみません」という言葉に静かに出会うのだと思います。
それは、間違い探しをして非難する心と、それに向かっての謝罪が迫られるといったきびしいものとは全く違うものです。
はっきりとしている「ありがとう」に比べて、「すみません」は難しさを含む言葉であることも留意したいと思います。
「すみません」が、後悔、自己嫌悪といった辛い経験とつながってしまうこともあります。
また、人によっては、「すみません」と徒らに自分を責めてしまうことが習慣になっていることもあるのでしょうか。それは、ひょっとして広がりある出会いをさえぎり自らを閉ざしてしまうことになっている「すみません」なのかもしれません。
合掌の心としての「すみません」は、尊く謙虚ではあっても、卑下したり逃避したり自らを苦しめ惨めにするためではないものと思います。むしろ、争いや対立を離れ、相手と自分を正しく敬うことに帰る言葉であり、あり方ではないでしょうか。
合掌はとても尊く美しい形、そして祈りの形なのだということに、もう一度心を向けたい、そのように思います。
「ありがとう」「すみません」から思い起こる思い、ご経験、また、合掌という行為や形に思うこと、感じることなど、今回の会への言葉として、ご自由にお書きいただければと思います。
そして、ゆっくりと、丁寧に、皆さんと一緒の時間を過ごせたらと願っています。
どうか、2026年が、安らぎ、静寂、幸せの年でありますように。
皆様に、三宝のご加護のあることを心よりお祈りいたします。
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「新年の寄せ書き」のお知らせ
今年も「新年の寄せ書き」を申し込み時のアンケートに設定しましたので、新しい年の抱負や、法友さんへのメッセージなど自由にお書きください。
こちらに書かれた文章は、そのまま参加者で共有します。名前は無記名にしますが、書かれる内容を必要に応じてプライバシーの配慮などをされてください。
また申し込み者には23年〜25年に共有した各年の「新年の寄せ書き」を、もう一度共有します。
「新年の寄せ書き」を書くにあたり参考にされたり、以前書かれた方は振り返りなどのお役に立ててください。
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日時 2026年1月12日(月・祝) 15:30〜18:30 (途中休憩あり、最大延長19:00)
内容 法話、瞑想実践など
参加費 無料 ・アクセスに必要なURLは、申込み受付のメールでお伝えします。
【重要】質問やメッセージを書かれる方へ、大切なお願い
・申し込み時の質問やメッセージを後から加筆修正したり、あらたに追加した方は、必ず事務局までご連絡ください。ご連絡がない場合は「こくちーず」のシステムの関係上、申し込み時の状態で師に伝わることがあります。
・参加の申込みは当日10時まで受付けていますが、質問やメッセージはできれば開催日の3、4日前には記入すると、多忙な師が回答を吟味する時間が比較的持てます。お書きになる方は、日にちに余裕を持って申込むことをお勧めします。
【注意!】受付完了のメールが届いていない方は、迷惑メールとして処理されていることが大変多いです。まずは、「迷惑メールフォルダ」などをご確認ください。
申込み、お問合わせ
当日の午前10時まで、申込みを受付けます
https://www.kokuchpro.com/event/305dfb12dc489498aada6e2e4caa0a4f/
こくちーずプロ「ニャーナラトー師「1月の法話と瞑想の会2026 『ありがとう』と『すみません』〜合掌の心」」
(受付担当 森竹)
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